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国土数値情報。鉄道データベースのテーブル相関図(その2)
前回の「国土数値情報。鉄道データベースのテーブル相関図(その1) では、国土数値情報の鉄道データをダウンロードして作成したデータベースのテーブル相関図を示しました。そして、ラインデータの中にもっともおおまかな線分データがあることを説明しました。それは路線の始点と終点を結ぶ線分です。東北、上越、東海道、山陽の四新幹線について始点と終点を結び、これを図示しました。その大まかな図でもある程度の役に立ちそうでしたが、もう少し手を入れたい感じがしました。それには新しいデータが必要です。それを得るためには、次の段階に進まなければなりません。
次の段階とはどこか。再び「鉄道データベース・テーブル相関図」を見ましょう。
「鉄道データベース・テーブル相関図」の「ラインデータ」の横に「ラインデータ明細」という枠があります。「ラインデータ明細」は、各ラインデータがどのリンクデータ(線分)を参照すれば、線を作れるかを示したものです。つまりラインデータとリンクデータのつなぎ役です。ラインデータ明細には、参照すべきリンクデータの起点のメッシュコードとリンク一連番号が記載されています。したがって、このメッシュコードとリンク一連番号が一致するリンクデータを探せば、ラインデータを構成する線分データを求められます。「ラインデータ明細」の右横に「リンクデータ」という枠があります。これが、ラインデータ明細から参照される「リンクデータ」のテーブルを示したものです。
大部分のラインデータは複数のラインデータ明細を持っています。それは、大部分のリンクデータが複数のリンクデータを持っているということです。大部分のラインデータが複数のリンクデータを持っているということは、大部分のライン(線)が複数のリンクデータ(線分)を持っているということです。ライン(線)はリンクデータ(線分)をつなげたものなのです。
前回の「国土数値情報。鉄道データベースのテーブル相関図(その1)」では、ラインデータ上にある始点と終点を結んだ線分を最も大まかな線分ということで、一次線分と呼びました。リンクデータ(線分)上にある始点と終点を結んだ線分は、それより細かな線分になります。これを二次線分と呼ぶことにしましょう。
一次線分による中央線。
中央線の神田・代々木間は、ライン台帳上ひとつの路線です。中央本線はいくつかの区間に分割されてライン台帳に掲載されています。神田・代々木間は、ライン台帳上ひとつの路線ということになっています。今回は、この区間を例にとって、一次線分と二次線分の違いを確かめてみましょう。次の図は、この路線のラインデータ上の始点と終点を結んだ一次線分の図です。
終点は代々木駅かと思っていましたが、なぜか千駄ケ谷駅になっています。
二次線分による中央線。
次は二次線分による図です。線路がかなり曲がっていることがわかります。
二次線分は、リンクデータ上の始点と終点を結んだ線分です。ひとつのラインは通常複数のリンクデータを持っていますから、これをつなげると多角線(ポリライン)となります。
この図の上に駅名を表示させましょう。
リンクデータは、ほぼ駅間ごとに作成されているようですね。ただ駅がない場所もポイントとなっていますね。
次回は「『鉄道データベース・テーブル相関図』と三次線分」です。